■ 読本紹介 2005年12月


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裁きの血

 予言の獣 (1) / 十波 妙子 (新書館 ウィングスコミック)


獣石 (シェルロック) から生まれた灰色の小さな獣 『ナイトリー』。
人間に化ければ最強の剣士の彼を、普段 “飼って” いるのは、不思議な魔法使いだった。
ある日、いつもの様に狩に出かけたナイトリーは、魔法使いとはぐれてしまう。
そんな時で出合ったのは、獣石の騎士を探す緑髪の精霊・サーシアだった。


『裁きの血』 シリーズ第5巻。ナイトリーと魔法使いの話。
久々の続編で、うれしい限りです♪
『誠実な詐欺師』 の続きの話ですね。魔法使いのそばから初めて離れる試練、という設定でしょうか。
まだまだ無知なナイトリーがかわいい。
どんな風に続いていくのか、楽しみです。



 FLESH&BLOOD (1) / 松岡 なつき (徳間書店 キャラ文庫)


イギリス海賊の英雄キャプテン・ドレイクに憧れる高校生の海斗は、夏休みを利用して海賊巡りの旅を計画。
ところがドレイクゆかりの地・プリマスで、海斗は次元の壁に飲み込まれ、大航海時代へタイムスリップしてしまう。
ドレイクの信頼も厚い海賊船の船長ジェフリーに助けられ――。


本棚サイトの紹介文で気になっていた話。ようやく読みました。面白かった。
史実をほとんど知らない私ですが、ワクワクしてしまう。
主人公のカイトがどう切り抜けて行くのか、楽しみです。

どうやら、私はタイムスリップ物をよく読むようです。
「彼方から」 「(マ)シリーズ」 「AMAKUSA1637」 等
歴史物は特に好き。




 FLESH&BLOOD (2) / 松岡 なつき (徳間書店 キャラ文庫)


イングランド海賊の船長ジェフリーと、初めての航海に出た海斗。
途中で嵐に見舞われ、敵国フランスの港に上陸する。
そこで偶然再開したのは、海斗がこちらに来て初めて言葉を交わしたビセンテ。
彼は未来を知る事のできる海斗をスペインに連れ帰るよう、命を受けた者だった。
イングランドとドレイクのため、命を賭けて海斗を守るジェフリーと、海斗の奪取を狙うビセンテが、初めて刃を交える。


16世紀の事情はほとんど知りませんが、衛生面や、少しの怪我でも下手をしたら助からないことなど、細かに描かれていて、よかった。
ジェフリーと海斗の掛け合いはおもしろい。 ナイジェルも絡んでくるのかな。楽しみ。
イラスト (雪舟薫) もかっこよくて、引き込まれるストーリー展開と同時に、楽しんでおります。
ボーイズ系レーベルですが、これ位の表現でずっと、行って欲しいなぁ・・・。




FLESH&BLOOD4

 FLESH&BLOOD (3) / 松岡 なつき (徳間書店 キャラ文庫)


カナリア諸島を航海中、敵国スペインの商船を捕獲。掠奪成功に沸く、イングランド海賊の船長ジェフリー率いる一行。
けれど海斗は、捕虜の敵船長と話すうち、重大な史実の食い違いに気づく。
もしやこの世界は、自分が習った歴史と微妙に違っている!? 予言が外れる可能性がある!?
ジェフリーの期待と信頼を裏切ったら、見捨てられてしまうかも――。海斗は密かに不安に怯え…。


海斗が習った歴史との差が出てきて、緊張感が増してきた。
ジェフリーと海斗とナイジェル、各々の言い合いが面白い。
海斗の心情よりもジェフリーの心情が多く描かれるようになった気がする。
自信家なジェフリーがかっこいいと思うのだが、情けない部分もちらほら。
海斗はしっかりものとダメ駄目の所が変なバランスを保っている感じ。
とりあえず、はまってます(笑)

■お気に入りセリフ
ビスケットの中から穀象虫が出てきて慌てる海斗。そこでジェフリーの忠告。
「深く考えるな。詳しく観察するな。考えたところで他に食べられるものはないし、よくよく見れば食欲が失せる。この前の水と違って、少なくとも腐ってはいないんだから我慢しろ」
服装など華やかなジェフリーだが、船の上では地味・・・というか、過酷だ〜〜。
笑えるけど、おぞましい一言でした。



 タロット☆パラダイス エチエンヌ・シリーズNO.5 / 水星 茗 (集英社 ぶ〜けコミックス)


「マドンナの真珠」
N・Yでパリから来たというおばさんを助けるエチエンヌ。
彼女はプラネット・シンフォニー・ホールに行きたいと言う。
毎度のこと、レヴィに会うのを避けたかったエチだが、鬼の本拠地に着くなりレヴィに見つかってしまう。
助けたおばさんこと、マダム・ペルルは、レヴィに初めてピアノを教えたという往年の大オペラ歌手だった。
シンフォニー・ホールでヴィックとも再会。
シリアスで神経質なヴィックに、エチやレヴィはいぶかしむが――。


久々に読み返したエチエンヌシリーズ。
悪魔っ子であるエチのことをやさしく受け止めてくれたマダム・ペルルはエチだけでなく、みんなに愛されているおばあさん。
レヴィも苦手だといいつつ、マダム・ペルルが絡むと人が変わったように優しくなるの所が、よかった。
あと、レヴィとヴィックの衝突も、いつにも増してヒートアップして、面白い。

エチエンヌシリーズは装丁が3度もかわり、NO.16まで出ていますが、ここ8年ほど、新刊が出ていません。
まだまだ、続いてもおかしくない、複線がいっぱいのお話なのに・・・
ぜひぜひ、続きを希望する、お話の一つです!







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